『FACT FULNESS』を読みました

気にはなっていたのですが、なかなか買う決心がつきませんでした。ただビルゲイツ大絶賛という謳い文句に釣られて買いました。ビルゲイツといえば世界最大の支援機関を立ち上げた人です。その人がお勧めしているということは「何か」ある本なのでしょう。

結果的に読んで本当によかったと思いました。ここまで思ったのは去年読んだ「闘うプログラマー」以来です。早速紹介したいと思います。

世界は良い方向へ向かっているという事実


この本は筆者からのクイズで始まります。クイズのひとつに「世界中の1歳児の中でなんらかの病気に対する予防接種を受けている子供はどれくらいいるでしょう?」というものがあります。選択肢は20%,50%,80%の3つです。

この問題に対して大半が20%を選ぶようです(正解は80%)三択なのに3割以下の正答率だったようです。20%を選んだ人の中には高学歴の人やノーベル賞受賞者も含まれており、このことから頭がいい人でも間違った認識をしていることがわかります。なぜこのようなことが起きてしまっているのでしょうか?その原因を突き止め、改善し、正しいデータを基に世界の事実をみようというのがこの本のテーマです。

例えば2016年には世界中で420万人の0歳児が亡くなったそうです。この数字だけを見ると世界ではまだまだ幼い子が亡くなっているんだなと思います。

しかし1950年には1440万人の赤ちゃんが亡くなっていたそうです。この60年ほどで1000万人の赤ちゃんが1歳を迎えることができるようになりました。そう考えるとまだたくさんの赤ちゃんが亡くなっているとはいえ、世界はよい方向に向かっていると言えるのではないでしょうか?

なぜ勘違いや思い込みをしてしまうのか?


なぜ人は事実に基づいて世界を見ることができないのか。その理由は「分断本能」や「ネガティブ本能」などの10の本能が原因だと筆者は言っています。そしてどうすればこういった本能をおさえ、正しく世界をみることができるのか解説しています。

別に勘違いしていてもいいじゃんと思う人もいるかもしれません。そもそも勘違いで済めばいいですが、世界の支援団体や世界の方向性を決めるような人達が現状を正しく把握できていなければ対策もとんちんかんなものになってしまうでしょう。そういった意味でも世界の今を正しく認識することはとても大切だと思いました。

わたしたちとあのひとたち


人間はなにかと2つにわけたがるようです。先進国と途上国、貧乏人と金持ち、ヨーロッパの人とその他の人…。

そこで筆者は生活レベルで4つにわけ、それぞれの違いを説いています。レベル1の超貧困層がレベル2になるのがどれほど大変か。この本を読んでいるようなレベル4の人たちにはいまいちよくわかりません。ただ、確かに違いが存在しているのです。

よりよい世界へ


ニュースをみるとアフリカに住んでいる人は原住民のような生活をしているように思えますし、中東の戦争が起きている国ではがりがりの子供が次々に死んでいるように思えます。

確かにそういう面もあると思いますが、全部そういうわけではなく、携帯電話を使うアフリカ人もいれば、普通に生活している中東の人もいるのです。

募金も手軽にできるようになり自分も携帯電話の料金から毎月500円ユニセフに募金しています。昔にはなかった仕組みが次々と登場し、技術も発展している現在を考えると昔のほうが良かったのは単なる思い出といっていいのでしょう。

ある主張に対し本当にそうなのか少しくらいは疑う術を身に着けてみてもいいと思います。

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