未経験プログラマー物語【第三章 テスター編⑥】このままテスターをしていていいのだろうか?

テスターとしてプログラマーとしての一歩を踏み出した半灰。でもやっている作業はExcelでテストデータを作ることが主で研修でやっていたようなコードを書く作業が全くありません。同期は違う現場で頑張っており、そろそろ29歳になってしまうのにもう5カ月くらいずっとテスト作業です。
半灰「…このままでいいのかなぁ?」
妻「どうしたの?」
半灰「いや、未経験でIT業界に入った身だから、人があまりやりたがらないような単純作業も覚悟していたんだけどさ。実際そういう作業をしているし、仕事を与えてもらって感謝もしているけどこのままテスターばかりやっていてもスキルが身についていないから大丈夫かなって。」
妻「仕事は難しいの?」
半灰「仕事は簡単だよ。ただ開発経験を積んで自分の価値を上げたいのにテスター期間が長くなってきちゃったから不安なのさ。」
解説
未経験入社に関わらず開発を希望している人は多いです。そりゃプログラマーとして仕事をするのであれば開発をするのは楽しいので当然ですね。
半灰の場合は未経験でかつアラサーでずっとテスターをしているのでこの先不安になるのも無理はありません。なんせこのテスター期間を開発していればそれなりにスキルが身に着いたはずですから。
ここでポイントなのは「自分は開発をしたい」としっかり意見を言うこと。そして開発をしたいというからには「開発をするためのスキルを勉強すること」です。会社としては辞めるのを避けるために希望通りの仕事に就かせてあげるという意識はあります(開発のほうが単価もいいですし)。なのでしっかりと開発をやりたいと希望を言うことはとても大切です。また開発をしたいと言っても実際にスキルがなければ難しいです。車運転したいといっても免許を持っていなければいくら希望しても運転できないのと同じで、スキルが必要です。ただ、未経験の場合はスキルがないことが周りは知っているので「開発をするためにこういうことをして備えている」と言えるのが大切です。
早く帰った日はeclipseを立ち上げてコードを書いてみるとか、ソースの書き方を勉強するとかそういう準備が必要になってきます。