『私はどのようにしてLinuxカーネルを学んだか』を読みました。
Linuxカーネルを読みたいけど何をしていいかわからない…。そう思っていたところにいいタイミングで素晴らしい本が出版されました。
その名も「私はどのようにしてLinuxカーネルを学んだか」です。2019年7月12日に出版されたものでまさにどんぴしゃな本を手に入れることができてうれしいです。
ちなみにKindle版が540円で本が840円でした。
目次
第1章 Linuxカーネルを学ぼうとしたきっかけ
第2章 学びの失敗と試行錯誤
第3章 効率のよい学習方法
第4章 C言語の学び方(C言語の基本文法/コメント文/条件演算子 ほか)
第5章 Linuxの動作フロー(パワーオンリセット/ブートローダーの役割 ほか)
第6章 Linuxカーネルの役割(タスク管理/仮想メモリ/ページングとスワップ ほか)
第7章 Linuxカーネルの作りとライセンス
第8章 ソースコードを読む
Linuxカーネルを学ぶための知識
目次を見ていただくとわかりますが、前半はこういう技術が使われているからこの知識があったほうがいいというような形式で進んでいきます。
もちろん、この本だけでLinuxカーネルを読めるようにはなりませんが、入門するための入門書的な位置づけで最初に読んでおくとよいと思います。
本を買っても1000円以下なので、逆にこの本を読んでみて自分が本当に興味があるかどうかのジャッジにも使えると思います(Linuxカーネルの解説書は高いですからね…)。
後半は難しくなってくる
OSの解説書ということで「ページングとスワップ」「仮想アドレス変換」「メモリマッピング」「プロセスとスレッド」といった単語がバンバン出てきます。
それらの知識を吸収しつつ読み進めていくのは大変でしたが、本も薄いのですぐに読み終えることができました。
最後の章にソースコードを読むというものがありますが、「タグジャンプを使う」「それにはvimかemacsを使える必要がある」というアドバイスを聞き、早速vimを調べてみたりして読了前よりも具体的にイメージすることができました。
これをステップに知識を蓄えていきたいと思います。
薄いけど大きいので本棚に入りませんでした…。