『30代を後悔しない50のリスト』を読みました。

サブタイトルに『1万人の失敗談からわかった人生の法則』とある通り、先人が30代のうちに「これをやっておけばよかった」という後悔から導いた具体策を50のリストにした本です。

私は先人のアドバイスは聞いておくものだと考えております。人は過去に戻ることはできませんが、先人が言う「昔こうしておけばよかった」というアドバイスは少し大げさにいうと他人を通して過去に戻っていると言えると思います。時代が違うという点は注意しなければいけませんが、アドバイスを聞くことはプラスになることが多いです。もしそのアドバイスがピンとこないとしたらそれはそれで「このアドバイスは(少なくとも今は)自分には有効ではなかった」ということがわかります。

私は33歳です。20代の頃とは違った「責任」や「仕事のやり方」など違いに戸惑うことがでてくるようになりました。この年齢になるともちろん新人だからという言い訳は通用しません。むしろ「出来て当然でしょ?」と接せられることが普通になってきました。ちょっとこの辺で30代の生き方というものを整理した方がいいと思っていたのですが、この本はそんな自分にぴったりの本でした。

 

コミュニケーション能力を高める努力をすればよかった


まず私が「なるほど」と思ったのがこのリストでした。それは以下の一文です。

コミュニケーションというのは、いわば「想い」の受信と発信です。コミュニケーション能力を高めるというと、何か話術を磨くような印象を受けますが、もっと根本的に重要なことがあります。それは相手や周りへの「目配り」と「気配り」です。

コミニュケーションは相手への関心から始まり、「目配り」「気配りをベースにして適切な手段を選択、その上で件の様式を選択するのが大原則です。

コミニュケーションとはまずは「相手への関心」から始まるのです。

そしてこのリストの最後は「コミュニケーションは口より目と気を使う」と締めくくられています。

私もコミニュケーション能力といえば話術を磨くものだという意識がありました。もちろん気配りも大切だと思いますが、コミニュケーション能力とは別物として捉えていました。ただ、この一文を読んで、コミニュケーションの本質を考えると一緒のものと捉えるほうが自然だということに気が付きました。

例え話術が下手だったり上手く説明できなかったとしても目配りと気配りが出来ていればコミニュケーションは出来ていると言えるのではないでしょうか?逆に目と気を使えないともしかしたら「話が上手な人」で止まってしまうかもしれません。このことに気が付けたのは大きな収穫でした。

そしてコミニュケーションは相手への関心から始まるという言葉。大切にしたいと思います。

 

 

もっと多くの人と出会っておけばよかった


人との出会いといえばマンガ「サラリーマン金太郎」を思い出します。例えば金太郎がパチンコ屋で優しくしたおばあさんが実は超が付く大物で、ここぞというときに助けてもらう…。など、ちょっとした出会いを大切にすることで金太郎の仕事は驚くべきスピードで好転します。これはあくまでマンガですが、人との出会いって大切なんだなぁと思った記憶があります。

さて現実はというと30代に入り、明らかに人との出会いが減った気がします。今の職場も4年目になり刺激ある出会いもなくなってきました。

去年は気になった技術書を片っ端から読んで読書量を増やすことを目標にしていましたが、今年はそれを踏まえ人脈を増やそうと考えていました。具体的には社外でエンジニアが集まる勉強会に積極的に顔を出していこうと意気込み、動いていました。しかしコロナの影響で勉強会は軒並み中止。いきなり出鼻をくじかれてしまいました。自分で企画していた勉強会も中止せざるを得なくなってしまい、「人脈を増やす」という目標は上手く達成できそうにありません。というよりこの状況ではなかなか難しいのではないかと思っていました。

しかしこの本を読み、改めて今のうちに人脈を広げることは大切なんだと実感しました。

30代で生まれる差には自分の世界を広げて成長出来る人と面倒くさがってできなかった人との大きな違いもまた原因の一つになります。

私はこの外部人脈の構築というのは、同質の世界から抜け出すチャンスでもあると思うのです。

私はプログラミングを始めた時期が28歳と遅かったこともあり、年下と比べてもコーディング能力が高くないと思っています。となると、この先の将来像をどうするか考えた時にコーディングだけで食べていくより、違う能力と掛け合わせて自分の価値を最大限にする必要があると考えます。

その時、よく知った周りの人ではなく外部の人との出会いで自分の視野を広げ、成長していく必要があります。

最近ではリモートでの勉強会やイベントも増えてきたので、コロナだからと諦める前にとりあえず動いてみようと思うようになりました。

 

年収を上げる努力をしなかった


ちょっと前に会社でアンケートを取ったのですが、不満の一位が「給料が低い」というものでした。今の給料に満足していますか?という質問に対して「満足しています!」と答える人は少ないのはわかりますが、やはり給料の低さというのはどこにでもある問題ではないでしょうか?

では給料が低い時にそれを上げる努力をしたのか?という疑問に対する答えがこの「年収を上げる努力をしなかった」という後悔なのでしょう。

今や年収より「やりがい」や「自己実現」を優先する若者が増えていますが、20年前、30年前に同じような生き方を志向し、現在40代、50代になった諸先輩は経済的理由で挫折し、「世の中そんなに甘くなかった」と後悔しているのです。

もちろん決してお金がすべてではありませんし、若い時はお金より体験を積むべきだとも思いますが、人生の土台となる30代で自分の稼ぎだすお金にこだわらないのはあとで大きな後悔を伴います。

多くのビジネスパーソンは自分の年収が2000万円とか3000万円になることはないとあきらめているのではないでしょうか。けれど私の知る限り私の周りで3000万円や5000万円、1億円などの年収をめざして努力していた人はだいたいその目標をクリアしています。彼らはとにかく年収を上げることにこだわっていたのです。

とにかくあなたにとってリアリティのある「あなたが欲しい年収」をまずは決めてください。その額を明確にすることがスタートです。

私は父親の年収である500万円を稼ぐというのが目標でした。多少母親も働いていましたが、その年収で私と弟をそれぞれ専門学校と大学に通わせつつ生活費の仕送りをしてくれていました。そのため500万円あればとりあえず子供たちを養えると考えていました。国家公務員だった祖父が年収500万円の父親を「大したもんだ」と褒めていたことも理由の一つです。

去年の私の年収が490万円ほどに達し、今年の年収でようやく500万円に届くようになりそうです。そうなった今、これ以上稼ぐとなると東京に出ていくか、それこそ起業をしないと難しいと考えるようになりました。そして今より若干給料が上がったとしても600~800万円という年収は一般的に税金などで損をするラインということも聞いているのでそれであれば現状維持でも仕方ないかと思っています。なので私は自分の年収が2000万円とか3000万円になることはないとあきらめている人になります。

しかしこのリストを読んで年収を上げる努力をしなかったと後悔している人が多いのであれば、改めて目標を再設定してもいいかもと思い始めました。考えてみると500万円を超えるという目標を立て、見事達成することが出来たということになります。そのためにあれをした、これをしたという具体的な行動も言えますのでぼーっと仕事をしていたら結果的に年収が上がっていたという感じでもありません。

大切なのは目標を持ってそれに向かって努力をするということになるんだと思います。よく言われることですが、今の自分は年収に対してこれが出来ていませんでした。

1000万円を超えるというのは今でも現実的ではないですが、逆に1000万円を稼ぐとしたら何をすればいいのかというところから逆算することで何か見えてくるかもしれません。このリストを読んでさらに年収を上げるための努力をしようと思いました。

 

その他


リストによっては真逆のことを言っていることもあります。結婚すればよかったの次のリストが結婚しなければよかったですし、アドバイスも内容も受け取る人によります。

税金についてもっと勉強しておくべきだったというリストでも

単に勉強さえしておけば済むことなのですが、多くの人が面倒くさがり知らずに後で大損したと後悔しています。

ここも耳の痛い話でした。税金について「どうせすぐ変わるから勉強してもなー」という感じでほとんど無知の状態でした。家を購入し、結婚も出産も済んでいますがなんとなく損をしているような気はしつつ勉強を怠ってしまっています。こういうことに気が付けたのもこの本を読んで良かったと思いました。

 

この本の出版は2011年なので今からみると少し古いですが、それでも20代は「種まき期」、30代は「育成期」、40代が「収穫期」という冒頭の区切りは有効だと思います。そう考えた時にこの先の人生で後悔しないためにもこの本で学んだことを実践していこうと思いました。

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