[初めて]CentOS7にApacheをインストールして起動してみるまで

VirtualBoxにせっかくCentOSを入れて仮想環境を作ったのでPHPをインストールしてちょっとしたプログラミングをしてみたいと思います。
そのためにまずはApacheをインストールしていきます。
仮想環境の構築はこちら
VirtualBoxをインストールしてCentOS7環境を構築・前編
VirtualBoxをインストールしてCentOS7環境を構築・後編
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Apacheについて
Apacheとは有名なwebサーバーのことです詳しくは下記の記事を読むとわかりやすいと思います。
で、今回なんでApacheを入れるかというとPHPを動かすために必要だからです。PHPで書いたソースをwebサーバー上で(つまりブラウザで)見るためにインストールします。
LinuxコマンドでApacheをインストールする
では早速Apacheを入れていくのですが、今回はSentOSになりますのでLinuxコマンドを打って行きましょう。
どういうことかというと普通なにかインストールする時はサイトからzipファイルとかで持って来たりすると思いますが、Linuxはコマンドを打ってインストールしていくことになります。さらっと書いていますがLinuxコマンドを覚えておくと色々と使うこともあるので触りくらいは覚えましょう。この辺の話をすると長くなってしまうので細かいとこは省きますが、まずApacheがインストールされているかどうか確認します。
「アプリケーション」の中に「端末」という項目があるので起動させてください。
端末を起動したらコマンドが打てる状態になります。
su -
と入力して下さい。これはユーザーを切り替えるコマンドで、-の後ろにユーザー名を指定するとそのユーザーに切り替えることができるのですが、-の後ろになにも入力しないとrootユーザーに切り替えるという意味になります。
するとパスワードが求められるのでCentOSをインストールしたときに決めたrootユーザーのパスワードを入力します。
ここまで打つとこんな感じです。パスワードを入力する時に手ごたえがないと思いますが大丈夫です。
次に以下を入力してください。
httpd -version
これでApacheのバージョンが出力されます。このコマンドを入力して何も出力されなかった場合はApacheがインストールされていないことになるのでインストールします。
もし
Server version: Apache/2.4.6 (CentOS)
こんな感じでバージョンが出力された場合はApacheがもうインストールされていることになるので以下の手順は不要になります。
CentOSの場合はyumコマンドといわれるコマンドでインストールします。基本的な書式は
yum install インストールしたいもの
みたいな感じでコマンドを打つとインストールしてくれます。
では
yum install httpd
と打ってみて下さい。Apacheのインストールが始まります。
============================================================================================
インストール中:
httpd x86_64 2.4.6-67.el7.centos.6 updates 2.7 M
トランザクションの要約
============================================================================================
インストール 1 パッケージ
総ダウンロード容量: 2.7 M
インストール容量: 9.4 M
Is this ok [y/d/N]: y ←ここでy(yesを選択)
Downloading packages:
httpd-2.4.6-67.el7.centos.6.x86_64.rpm | 2.7 MB 00:00:48
Running transaction check
Running transaction test
Transaction test succeeded
Running transaction
インストール中 : httpd-2.4.6-67.el7.centos.6.x86_64 1/1
検証中 : httpd-2.4.6-67.el7.centos.6.x86_64 1/1
インストール:
httpd.x86_64 0:2.4.6-67.el7.centos.6
完了しました!
上みたいな表示が出たらインストール完了になります。
終わったらもう一度
httpd -version
と打ってみてください。上手くインストールされているとバージョンが出力されたはずです。
Apacheの設定
Apacheの設定はhttpd.confというファイルで行います。
デフォルトだと /etc/httpd/conf/にあると思います。
まずはそのフォルダまで移動しましょう。
cd /etc/httpd/conf/
と入力してみてください。cdはディレクトリを移動するという意味のコマンドになります。
すると上記のようにconfと切り替わったと思います。ここが今自分が参照しているディレクトリになります。
続いて
vi httpd.conf
と入力してください。これを入力してファイルを開いて中身を見る&編集することができます。
この状態で
/Document
と入力してください。
画面の一番下で入力されたと思います。このコマンドはviで開いている状態で使えるコマンドで、Documentという文字を検索するという意味です。
すると以下のような箇所が見つかると思います。その中で
DocumentRoot "/var/www/html/"
という箇所があると思います。ここは何を設定しているかというとドキュメントルートを指定している箇所です。
ドキュメントルートが何者かというと、この配下に置いたものがwebサーバー上で参照される先になります。つまりこの配下にPHPとかhtmlのファイルを置いてブラウザでそのパスを叩くと、書かれた内容がブラウザに表示されるというわけです。この辺りは実際にやってみたほうがわかりやすいと思うのでやってみましょう。とりあえず自分の環境はvar/www/html配下をドキュメントルートにします。
viコマンドでのファイル修正はざっくり説明すると
shift + iで編集モードにして編集する
Escで編集モード終了
shift + zzでファイルを保存して終了する
となります。
もし自分もフォルダを作りたい場合はmkdirコマンドというものがあるのでそれを使ってフォルダを作ることができます。
ただしフォルダとかファイルを作るコマンドはrootユーザーで行うとrootユーザーでなければ参照ができなくなってしまうのでrootではないユーザーで作成するようにしましょう。
Apacheを起動してみる
ではApacheを起動してみましょう。
コマンドは以下になります。
上から起動・停止・再起動になります
service httpd start
service httpd stop
service httpd restart
Apcheをスタートしたら
systemctl status httpd.service
で状態を確認できます。Active: active (running)という文字があれば起動していることになります。
Apache起動をブラウザで確認してみる
では最後にブラウザでwebサーバーが起動しているか確認してみましょう。
CentOS上でブラウザを開いて
http://localhost/
と入力してみて下さい。
このような画面が表示されたら成功です。
環境によってはlocalhostの部分をIPアドレスに置き換えてみてください。
いやぁここまで長かったですね。最後まで見ていただいたかたはありがとうございます。お疲れ様でした。
環境構築って面倒ですね…
ここまでだーっと書きましたが上手くいきましたか?自分で書いておいてなんですが、おそらく一発で全て上手くいくことはなかなか難しいのではないでしょうか?
例えば何かの手順でエラーが起きた場合、まずそのエラーをそのまま検索してみて下さい。おそらく同じような現象に遭遇した人の解消法が見つかるはずです。もしくはエラーの意味が英語でわからない場合は翻訳してみるのもいいと思います。
環境構築というのは何か新しい案件等が始まると必ずといっていいほど必要になってきます。今回はLinuxの知識も必要になったため初めての人はかなり面倒に思ったかもしれませんが頑張ってみて下さい。
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