未経験プログラマー物語【第一章 転職活動編⑤】天秤

「ようやく内定が出た…。」

先日入社試験と面接をしたA社から無事内定をもらった元。年収は300万円弱だが土日祝休みの正社員だ。入社後は3カ月の研修があるが、その期間もきちんと給料は出るようだ。

「よかったね。」と妻も安心したようだ。

ここでひとつ決めなければならないことがある。実はプログラマーへの転職が失敗した場合の保険として人材派遣会社も面接しており、こちらも内定が出ていたのだ。この人材派遣会社もA社とほとんど同じ条件となっているがシフト勤務になる。ただし上場企業というのが魅力だ。

「そもそも未経験で入社してプログラマーとしてやっていけるのかな…。それでまた転職するくらいなら今の経験を活かせる人材派遣会社に入社したほうがキャリアアップできるきもするし…。」

やりたかった仕事か、それともキャリアアップか。天秤にかけることになってしまいました。

解説


未経験でIT業界へ入る人もいないわけではありません。ただ、学校できちんと学んだ上で入社してくる人と比べるとやはり出遅れています。IT企業へ内定をもらうのもかなり苦労したので少し気後れしているようです。年齢なども考えるとキャリアアップをするほうが将来的にもいいように思えてくるのも無理はありません。ましてや家族を養うことがどうしても最優先になります。

ただ悩んだ期間は一瞬のようで、すでに答えは決まっていたようです。


「やっぱりプログラマーになるよ。元々その職業を目指していたわけだし、辛くても3年は頑張ってみる。それで駄目ならまた販売士に戻るよ(笑)」

プログラマーになりたくて転職活動をし、無事内定が出た。ここで進まなければ後悔すると思う。

元の気持ちは決まっていました。妻も応援してくれているようでようやくスタートラインに立てたのです。

つづく

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