未経験プログラマー物語【第二章 研修編⑨】面談に行く

研修をこなしている中で着実に自信をつけていく半灰。そんな状況を見て営業が半灰でも出来そうな仕事をみつけてきた。短期間だが外部の会社に常駐して開発したシステムのテストをするらしい。

営業「ということで半灰は来週A社に僕と一緒に出向いてリーダーと面談をするからね?」

半灰「面談って何をすればいいんでしょうか?」

営業「半灰を雇うわけだから実際どういう人か見て問題がないかチェックするのさ。といっても半灰の経歴はすでに知っているわけだから顔合わせるくらいだよ」

半灰「はぁ…。なんか緊張しますね」

 

後日面談日

 

営業「というわけでわが社の半灰です。」

半灰「よろしくお願いします!」

A社リーダー「よろしくね。半灰さんにやってもらうのはテストだけで開発とかはないけど大丈夫かな?結構テストばかりで嫌になっちゃう人もいるけどさぁ。」

半灰「はい!大丈夫です(本当は開発がやりたかったけどまだスキルもないしなぁ…)」

A社リーダー「それはよかった。業界経験も1年くらいあるみたいだから問題なさそうだね。じゃあ来月から来てもらおうかな?」

営業「はい!よろしくお願い致します。」

半灰「よろしくお願いします!(今経験1年って言ったか?)」

 

解説


研修中にも関わらず仕事が見つかるとは早く現場に出ることができてよかったですね。ただ気になるのは業界経験が1年あるというとことですね。まだ研修中を1カ月くらいしただけなのでほんとうなら経験なしの研修中となるはずです。

これに関しては営業が客先常駐させるために使うことがあるテクニックです。経験がないよりはあるほうがいいので客先に入りやすくなります。ただ、そんなに盛るとすぐばれるので同じ会社の人がすでに現場にいて指導してくれるとか、とても人数がいる現場に潜り込むとか少しくらい盛ってもわかりにくい場合に限ります。

筆者も今だから言いますが研修3カ月終わった後に経験年数2年ということになり始めて現場に配属されました。もちろん同じ会社の人がたくさんいて指導を受けることができる状況でしたが、たくさん迷惑をかけながらスキルアップをしたの思い出があります。

また、面談というと就職面接をイメージするかもしれませんが、大体は営業が話してくれるので、何か質問をされた時に受け答えをするくらいのほんとうに顔合わせ的な印象が強いです。先方も1カ月単価を何十万も払うので一応変な人ではないか会っておきたいというところでしょう。


面談の帰り道

営業「いやぁすぐに決まってよかったね。初現場だと思うけど頑張ってね!」

半灰「はい、ありがとうございます。なんか思ったよりあっさり決まりましたね。」

営業「まぁこの現場はすでに何人も行っててみんな評価がいい分うちからは入りやすいのさ。先輩に感謝だね。」

半灰「そうなんですね。自分で評価を落とさないよう頑張ります…。(なんか不安だ…)」

 

次回に続く

 

プログラマ物語目次

soon
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  • 1986年生まれのjavaプログラマー。28歳の時に7年働いた販売士からプログラマーに転職をする。常駐先を転々としながら日々生きています。