未経験プログラマー物語【第五章 ECサイト改修編④】あなどれない業務知識の大切さ

『もしもしテレフォン』のECサイト(ショッピングサイトのこと)改修プロジェクトに配属された半灰。何を隠そうプログラマーになる前はもしもしテレフォンの販売員だった。

半灰「伝輪(デンワ)リーダー、この要件ですけどちょっとおかしくないですか?このプランだったらこのオプションも画面に表示されているのが正しいと思いますよ?」

伝輪「ん?そうなのか?じゃあ間違いじゃないか確認しておくよ。」

要件というものはお客さん(ここでいうもしもしテレフォンの人たち)がこういう風にしたいという要望を文章化したものだ。これを文章化するのがSE(システムエンジニア)と呼ばれる人たちでこの人たちが実現方法を考え設計書を作成する。このお客さんからSEに話が伝わる過程で間違いが起こってしまうこともあるのだ。SEは設計書は作れても、もしもしテレフォンの人ではないので間違いに気が付きにくい。ただでさえ携帯電話はプランが複雑だからなおさらなのだ。

伝輪「いやぁ半灰くんがきてから仕様ミスによる手戻りが少なくなった気がするよ。間違いがあるとどうしてもやり直しが発生するからね」

半灰「ついこの前まで販売員として店頭に立っていたので役に立てて嬉しいです。」

伝輪「あとはコーディングも出来るようになると完璧だね。」

半灰「はい…そっちが本職なので頑張ります。」

 

解説


プログラマーの仕事はプログラミングを通じてお客さんの要望に沿ったシステムを開発することです。例えばホームページを作りたいお客さんがいたとしても銀行や、新聞社、スーパー、保険業など業界も多種多様でその業界ならではの用語や知識が必要になることがあります。

もちろん知識がなくても「こうしてほしい」という要望がある以上、SEが設計書に落とし込み、プログラマーはその通りに作ればいいわけです。しかし設計書が不完全な状態で開発をしなければならない時もあります(というか大半はそう)。不思議に思うかもしれませんが、何故かそういうことが普通にあるのです。となると業界知識はないよりあったほうがいいということになります。少し前に話題になったドメイン駆動開発などは乱暴にいうと業務の関心事を核として開発を進めていくのでより深い知識が求められます。

半灰くんは元々が販売員だったということなのでその辺の知識はばっちりです。周りはプログラミングは出来ても業務知識がない人ばかりなので案外重宝されるかもしれないですね。

他業種からプログラマーになりたい人は今働いている業界の知識が活かせるプロジェクトであればもしかしたら参画しやすいかもしれません。


つづく

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